京Pブログ

「重い障害があっても挑戦したい」難病の人たちのそんな想いに少しでも手助けになるよう、自身の体験談等をお伝えできればと思います。

後鼻漏はじめて知りました!

 今日ネット上のニュースで後鼻漏のことが載っていました。

 

 後鼻漏とは、鼻水が喉の奥に垂れ込むことで、ひどい場合は肺に落ちて肺炎が起こる場合もあるそうです。

 

とくに、かぜや副鼻腔炎になるとなりやすいようです。乾燥すると、かたまりになってしまい、飲み込むことも吐き出すことも困難になります。

 

 自分も、気管切開する以前はそのような症状に悩みがありました。

 

健常者の人は、せきをする筋肉や飲み込む筋肉があるので、とっさに吐き出せたり無意識のうちに飲み込めたりと軽傷で済みますが、筋ジストロフィーの人は全身の筋肉が弱いため、つまりやすくなります。

 

このため、何度も窒素しそうになりました!気管切開後は吸引出来る穴があるので、解放されましたが、鼻マスク時のその苦しみは大変なものだったです。

 

鼻水だけでも息苦しくなるのだから、もし、鼻の病気でもなっていたらどうなっていたか?

 

母に処置をしてもらっても、意識がなくなったかもしれません。考えるだけでも想像絶する恐怖が溢れだし、冷や汗が出てきます。

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 では詰まった場合どうしたかですが、排痰介助と吸引・カフアシストをしました。手順としては、胸を押して、せきを介助、カフアシストをすることで、気管の上に上がってきたところを吸引です。

 

ちなみにカフアシストとは、肺に空気を送り込んで掃除機のように吸ってくれる機械と思ってください。

 

もちろんカフアシストをするにはタイミングが重要です。これを合わせられないと空振りに終わって余計にしんどいです。

 

僕はコツをつかむことが出来なかったので、効果はあまり感じられませんでしたが、「こういったモノがある」というのを知って頂けたらありがたいです。

 

 ベッドで安静にして半日かけてなんとか出しましたが、介助する側される側も疲労困憊状態でした。

 

 呼吸器の加湿器を嫌がっていたこちらにも問題があったと反省しましたが、あまりにも出せないのは気管切開に踏み切る大きな要因だったと思います。

 

それからというもの、徹底的な加湿と気管吸引のおかけで、つまることはなくなりました。

 

まとめ

 

 実は後鼻漏という言葉は今日はじめて知りました。

 

 風邪や副鼻腔炎の場合は鼻の処置をしたり、抗生物質の投与で改善するそうですが、厄介なのは鼻の粘膜が傷ついている場合です。最悪手術になるケースがあるので、ビックリするところ!

 

健常者の人でも相当な苦しみなのは読んでいて一目瞭然でした。

 

 だからこそ、筋ジストロフィー患者はさらにデリケートな問題なのです。日頃から呼吸器の加湿器で固まらないようにするなり、鼻吸引をするなり気をつけましょう!

 

それでも苦しくなるなる場合は、気管切開術が有効になります。

 

 ほんと、僕のような筋ジス患者が気管切開前に、生きていられたのは奇跡でした。先生から言われたこの言葉にもうなづけました。

 

鼻水の恐ろしさを再認識できた1日でした。