京Pブログ

「重い障害があっても挑戦したい」難病の人たちのそんな想いに少しでも手助けになるよう、自身の体験談等をお伝えできればと思います。

いきものがかりがくれたもの。

 「いきものがかり」が本日、1年10ヶ月ぶりに活動再開したので、僕といきものがかりとの出会いと思い出を書きたいと思います。

 

 いきものがかりは2006年に「SAKURA」でメジャーデビューし、2009年に代表曲「ありがとう」で紅白歌合戦出場を果たしています。

 

男性2人が演奏、女性がリードボーカルという王道的なユニットですが、応援ソングが数多く、聴く人のモチベーションを高めてくれます。

 

 僕がいきものがかりに夢中になり始めたのは、「ありがとう」を聴いたのがきっかけでした。

 

別に連続テレビ小説を見ていたわけではないですし、たまたま見た時の曲があまり心に響かなかったからか、それまでは特別いい印象を抱いたことはなかったです。

 

それがある音楽番組で「ありがとう」を聴いた途端に、あまり良くない固定観念が吹っ飛びましたし、一気にとりこになりました。

 

こまでも伸びやかな声量に、心の奥底にじわじわと入り込んでくる透き通る声、聴き終わると、何か「人間のあるべき姿 大切にしなければならない部分」が垣間見れ、初心に立ち返らせてくれたのが当時の印象です。

 

 そして、その衝撃がベストアルバム「いきものばかり」の購入へと向かわせました。

 

普段から滅多にアルバムなんて買わないので、自分でもビックリ!それだけに受けた衝撃が凄まじかったのでしょう。

 

購入はやはり大成功でした。どんなに物事がうまくいかなくても「よし、次も頑張ろう!ポジティブに行こう!」と思えるのはもちろん、歌詞の後押しのおかげで、「病気と闘う免疫薬」にもなりました。

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 いい曲ばかりだから、その後の曲のダウンロードにも拍車がかかっていき、やがてはライブ参戦を熱望するまでに!

 

初ライブには、ヘルパーさんと看護師さんに無理を言ってまで行ってきました。

「東北楽天ゴールデンイーグルス」が日本一になった年、2013年のちょうど日本シリーズの最中です。

 

その日は、記憶している中での家族のいない新幹線初体験だったので、ワクワクしました。ライブ中のペンライト回しもめったに味わえるものではないので、新鮮味も半端なかったです。

 

そんな楽しい反面、難病患者がライブに挑む際の洗礼を受けました。

 

 1つは、暑さの問題です。

 

冬は寒いからと言って厚着していますが、これが落とし穴でした。会場のファンの熱気とまばゆい照明が凄いからです。おまけにエアコンもあるから、まるでサウナのようです。

 

測ると体温が38.0℃もありました。早急に保冷剤で患部を冷やし、上着を減らすことで落ち着きましたが、そんなにひどいことになるとは思わなかったです。

 

 2つ目は、音量の問題です。

 

特に、筋ジストロフィー患者は筋肉が弱いことから、心臓があまり強くありません。したがって、音楽やマイクの音・ファンの歓声が心臓に響きまくりました。

 

ほんとはライブの全容を見届けたかったのですが、休みをはさまないと体が持たない。欲を言えばそれが残念でした。

 

 楽しい時間も苦い経験もいい思い出です。そんな貴重な経験をさせてくれたいきものがかりに「ありがとう」を言いたいです。

 

 また、復活した「いきものがかり」のセカンドステージがどんなものになるか、これからも見届けていきます。