京Pブログ

「重い障害があっても挑戦したい」難病の人たちのそんな想いに少しでも手助けになるよう、自身の体験談等をお伝えできればと思います。

筋ジストロフィーのオススメ暑さ対策!

 今日は1年で最も暑い「大暑」です。

 

 大暑とはいえ、あまりにも度が過ぎると思います。本日埼玉県熊谷市で41.1℃記録したこともたまげますが、毎日毎日35℃を超えて雨も降らない。

 

動けない筋ジストロフィー患者にとっては、エアコン無しでは生きていけません。

 

 

 エアコンもタイマーがあるので、自動的に切れてしまいます。その状況で20分いた時がありましたが、一瞬で「もわっと」なり頭がクラクラするほどでした。

 

これでは寝不足になるのも仕方がないです。

 

 今朝の番組での車の検証には唖然としました。「エアコン無しでの温度検証」でしたが、25℃だったものが数時間後52℃に。インクも溶けるレベルの暑さはヤバいです。

 

 自分の子供の頃はこんなに暑かった記憶がありません。野外の温度計を見ても最高気温は30℃だったと思います。

 

 昔と比べて10℃も気温差が違う近年では、何か対策しないと暑さは乗り切れないです。

 

 僕が出掛ける時には完全防備していました。涼しい場所を必ず確保することも大事ですが、車椅子に乗っていると低い位置のためか熱気を浴びやすいからです。動きが少ない人は余計に注意が要ります。

 

筋ジストロフィー患者を基準で考えた場合、

 

 

車椅子利用者が暑さ対策するデメリットは、

 

・荷物が多いこと
・ヘルパーさんに説明することが多すぎて大変なこと

 

ですが、

 

命に関わる事なので、最重要課題です。

 

 ということで車椅子利用者の暑さ対策を考えていきたいと思います

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車椅子利用者の暑さ対策

 

用意するもの

 

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説明

 

さすべえは、日傘を車椅子に固定するのに使用します。車椅子のひじあてやパイプに固定すると良いでしょう。

 

凍らせた飲料(ペットボトル)を抱えると、ひんやりして気持ちいいです。解凍したら水分補給にも使えます。

 

冷やした飲料(ペットボトル)は、水分補給に必要です。氷の方は解凍しない限り、胃ろうで注入出来ないからです。

 

冷やした水(ペットボトル)は、水でぬらす首元バンドをぬらすためです。冷たい水がないと冷却効果は向上しません。

 

クーラーボックスは、「凍らせた飲料」・「冷やした飲料」・「冷やした水」・「保冷剤」の温度を保持するのに必要です。

 

メントール配合冷却スプレーは、汗に反応し体を冷やします。早く爽快感を得たいなら、メントール系をオススメします。

 

クリップ型USB扇風機は、モバイルバッテリーに接続して作動します。何もないと効果は薄いですが、冷たいペットボトルと冷却グッズの組み合わせで、涼しさがグッとアップです。

 

まとめ

 

 様々な暑さ対策を紹介しましたが、僕が重要視しているのは患部を冷やすことと冷たい風を体に浴びることです。だから「様々な冷却グッズとクリップ型USB扇風機」を併用しています。

 

動脈の温度を下げるとともに体表面の熱を逃がす。そうすると熱中症を未然に防げると考えました。

 

それ以上に大切なのはやはり水分補給です。人間は2時間経たないと水分が吸収されない様なので、逆算して心掛けましょう!

 

ですが、嚥下障害で経口摂取出来ない方もいますよね。最近は「痰吸引等制度」というヘルパーが特定の医療行為を行う制度があります。

 

これは事業所の登録とヘルパーの研修・県の認可があれば、出来るそうです(もちろん家族や看護師さんならいつでもOK)。

 

どうしても事業所格差・その事業所のルールがあるので、100%とは言い切れませんが、ヘルパーさんの胃ろうが可能になるかもしれません。

 

事業所に直接聞くのはいけないですが、相談支援員の方に相談すると前に進むかと思います。

 

 

※メントール:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB「Wikipedia」

 

※嚥下障害:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9A%A5%E4%B8%8B%E9%9A%9C%E5%AE%B3「Wikipedia」

 

※痰吸引等制度:口腔・鼻腔・気管カニューレ内の吸引や、胃ろうを含めた経管栄養等、日常に欠かせない医療行為をヘルパーが行う制度