京Pブログ

「重い障害があっても挑戦したい」難病の人たちのそんな想いに少しでも手助けになるよう、自身の体験談等をお伝えできればと思います。

かゆい所に手が届く、Android遠隔操作機能

 以前、Androidスマホエミュレータを紹介しましたが、自分の持っているAndroidとは連動しない為、エミュレータでは当然遠隔操作出来ません。

 

 手が動かない障害者にとって、スマホのスクリーンや携帯電話のボタンを触れられないのは苦痛ですよね。「壁紙を変えたいな」「着信音を変えたいな」等、カスタマイズを追求したい方は特に気になります。

 

家族やヘルパーさんに手伝ってもらうのもありかと思いますが、プライベートには踏み込んで欲しくない場合もあります。

 

例えば、「オタクアニメやゲームの壁紙に変更したい」場合や、「大好きなアイドルグループの着信音に変更したい」等、ヘルパーさんならまだしも家族に干渉されたくないことがあると思います。

 

 自分は美少女系には興味がない(ゲームは好きだが)ので、その点あまり苦労しませんが、「家族も用事があって忙しい」「ヘルパーさんに伝えるのが難しい」という点で悩みました。

 

 遠隔操作アプリといえば5年前でいうと、「有料でしかもROOT化オンリー」のものばかりでした。

 

当時、僕はスマホ初心者だったためか、ROOT化(いわゆるシステムを改変する行為)には手を付けていないです。今でも「動作が不安定になるだろうか」という恐怖があり、やったことがありません。

 

以上のことから、その時はあきらめました。

 

 それからはROOT化不要のアプリが登場しましたが、動作が絶望的に遅いから決定的なものではなかったです。

 

そんな中、ASUSユーザーにもってこいのアプリ「PC LINK」が良かったです。もちろん遠隔操作アプリですが、30分くらいはサクサク使えました。本の撮影には不便と感じましたが、良質な部類でした。

 

 さらに探し回ると、ついに史上最強のアプリと巡り会いました。

 

GoogleChromeの拡張機能「Vysor」という機能です。

 

f:id:kyopeenohikari:20180820103017j:plain

出典元:ホーム画面ー京セラ DIGNOケータイ「Vysor」

 

この機能はやはり最強とあって、

 

・画面の切り替わりが速い!!

・Androidスマホならほとんどの端末で使える!!

・操作が簡単!!

 

非常に優秀な機能と言えます。

 

さあ、使い方を説明していきます。

 

 

USBデバッグをオン

 

まずAndroidスマホのUSBデバッグをオンにしなければならないですが、この項目は「開発者オプション」の中にある為、通常であればたどり着くことが出来ません。

 

ではどうすればいいかと言うと、「開発者オプション」を表示されることから行います。介助者の手伝いが必要で大変な作業になりますが、ここを乗り切れば後の作業が楽です。

 

開発者オプションの表示

 

1.Androidスマホのホーム画面から、「メニュー」を開きます。

 

2.メニューの中から、「設定」をタップ。

 

3.「端末情報」をタップします。

 

4.最後に「ビルド番号」を何回かタップし、「デベロッパーになりました。」という表示が出たら完了です。

 

USBドライバのインストール

 

次にUSBドライバを各スマホメーカーからダウンロードして下さい。それを実行し、パソコンにインストールします。

 

これでいよいよUSBデバッグをオンにしていきます。

 

1.USBケーブルをパソコンとAndroidスマホに接続。(充電専用ケーブルではなく、データ通信ケーブルを使用)

 

2.Androidスマホのホーム画面から、「メニュー」を開きます。

 

3.メニューの中から、「設定」をタップ。

 

4.「開発者オプション」をタップします。

 

5.画面を下にスクロールし、「USBデバッグ」に入れます。

 

6.「USBデバッグを許可しますか?」と表示されるので、「OK」をタップします。

 

 

Vysorを使う

 

1.まず、GoogleChromeを起動。

 

2.こちらからインストールします。

https://chrome.google.com/webstore/detail/vysor/gidgenkbbabolejbgbpnhbimgjbffefm

 

3.左上の「アプリ」をクリック。

 

4.インストールされた拡張機能の中から、「Vysor」をクリックして下さい。

 

5.「Find Devices」をクリック後続けて端末を選択、「View」が表示されるとそちらをクリックで、接続が完了します。

 

f:id:kyopeenohikari:20180820103517j:plain

出典元:接続画面(Find Devicesの場合)「Vysor」

 

f:id:kyopeenohikari:20180820120200j:plain

出典元:接続画面(Viewの場合)「Vysor」

 

 

 僕はこの拡張機能、設定やファイルの転送とアプリのインストールに活用します。

 

・スマホに自動的にインストール

・ポップアップメニューがしつこい

・エミュレータと共存させるのが面倒

 

等デメリットはありますが、使い勝手はいいです。

 

尚、ガラホの場合はこの機能により、動かせないボタンがいくつかあります。そんな時にはこちらのソフトを併用していただければと思います。

 

ちなみにダウンロードは、ソフト紹介がらほんキーと書いてある右側のダウンロードボタンからです。

 

 

※この機能はGoogleChrome上でしか使えません。あらかじめGoogleChromeをインストールしてご使用ください。https://www.google.com/intl/ja_ALL/chrome

 

※ASUS:台湾のパソコン・スマホメーカーhttps://www.asus.com/jp/

 

※ROOT化:https://ja.wikipedia.org/wiki/Root%E5%8C%96_(Android_OS)「Wikipedia」